模型制作の練習

コスモゼロへの道。

練習台28号(2199メカコレ コスモファルコン)

練習台28号は宇宙戦艦ヤマト2199 メカコレクション コスモファルコンの2機目。1機目の練習台11号が加藤機風だったのに対し、こちらは一般機風に全塗装した。制作開始は2021/07/31、完了は2022/03/27。あとで塗装の修正を行った。作業開始は2022/07/04、完了は2022/07/09。

 

制作開始は2021/7/31。完了は昨日2022/3/27。練習台26号のコスモゼロと同時期に開始して同日に完了した。26号と同様に、途中で引っ越ししたり他のキットを優先したりしたためにずいぶんな日数がかかったが、実際の作業日数ははるかに少ない。

コスモファルコンも2機目。1機目は一昨年に作った練習台11号。加藤機のつもりで塗装したのは私には難度が高すぎたし、機尾の突起を折ったこともあり、もう完成しないんじゃないかと思いながらもあちこち妥協してケリをつけた代物。それに比べれば今回の2機目は易しかった。素晴らしい仕上がりとはいかなかったにしてもね。

さて、今回の目的は次の二つ。

目的1: あらためてこのキットの特徴を把握すること。
目的2: 一般機の配色で作ること。

目的1のために、なるだけパーツを多く使う組み立てかたを選択することを最初は考えていた。しかし、着陸形態より飛行形態のほうがいいし、ミサイル発射口が開いている中間的な形態もちょっと……と思い直して普通の飛行形態を選択した。

そんなわけで今回の練習課題は次の通り。

(1) 調色した塗料を保存せず、なるだけ使い切れるぶんだけ作ること。
(2) マスキングせず、塗り分けは筆の使いかたのみで行うこと。
(3) スミ入れ前のプラスチック保護・塗面保護につや出しニスを使ってみること。

練習課題(1)のため、いったん塗り終わった色はあとで完全には再現できず塗り直しがきかない。練習課題(2)のため、うっかり筆を誤ると塗装済みの部分を別の色で汚してしまう。(1), (2)を合わせると“筆塗りに失敗が許されない”というわけで、特に機首の黒い部分を塗るときにはかなり緊張しながら筆を動かした。

実際には、いつも空きビンに水を溜めて横に置いてから作業するようにしていたので、今回はそれが大いに役立った。何度か筆が滑ったり塗料が流れたりして塗装済みの部分を汚したときには、即座にパーツをまるごとビンに突っ込んで塗料を洗い流した。水性塗料で良かった。

もともとある筋彫りに沿って塗り分けて、筋彫りにスミ入れすれば、理屈としては塗り分けの境界はきれいな黒線になるはず。実際の出来上がりを見ると塗装のはみ出したのが判る箇所もあるし、塗りづらそうな機首の目玉のような部分と左右の噴出口部分にはそもそも塗らなかったが、私にしてはまぁ上出来。塗装がどこか間違ってるなんて平常運転だわ。

練習課題(3)のために使用したのはリキテックスという画材メーカーのハイグロスバーニッシュという水性ニス。このメーカーのニスは「水溶きアクリル筆塗りテクニック」という書籍で紹介されていて、タミヤの水性アクリル塗料のうえから塗っていいことを知ったので調達した。

エナメル塗料でスミ入れする前に、プラスチックと塗面を保護するため、以前はタミヤの水性アクリル塗料のクリヤーを塗っていた。しかし、これは却って塗面を少し溶かしてしまうことがある。水性ニスなら水性塗料を溶かさないし、ハイグロス(強めのつや出し)ならスミが円滑に流れるようにできる。はず。

水性ニスを余剰パーツで試して使えそうなことを確認したうえで、練習台26号・28号で実地に使用した。26号ではプラスチックがエナメル溶剤で溶ける問題が起きたが、この28号では問題無くスミ入れできた。

それからシールを貼り、トップコートであらためてつや消しして完成。

機体の基本色はもう少し紫に寄せたかった。塗装時にはミディアムブルーに赤と白を少し混ぜてこれでいいと思っていたが、塗り終わってみると思ったほど赤みが無かったし、最終的にはつや消しで色味が変わったのかグレイっぽくなった。

反省ばかり。垂直尾翼のシールは左右で少し位置がズレた。機首に隙間ができて、まるで口が半開きになっているように見える。まぁ少なくとも、1機目のときのようにパーツを折ることは無かったし、進歩はしてるしてる。

研磨剤とコンパウンドでピカピカにした百均のコレクションケースにコスモゼロと並べて入れて本棚に飾った。この丸形のケースは鑑賞を妨げる線が少なくて良いな。

 

この練習台28号は2022/03/27(土)にいったん完成させたもの。塗装ミスが気になって仕方無いし、ミスを修正するのもまた練習のうちであるから、やる気になったときに修正することにした。作業開始は2022/07/04(月)、完了は07/09(土)。

機首にある目玉のような部分など、他にも気になっていた塗装ミスはあるが、細かすぎて私のウデでは無理そうなところは放置。また、今回撮った写真を眺めているうちにキャノピーの枠に塗料がちゃんと乗っていないことに気付いたが、これも放置。何しろ機体色として調色した塗料がもう無くて、もし修正作業をしくじっても塗り直しはできない。

 

(追記)

ちゃんと作ろうとすると注意を払うべきことがいくつもあって、意外に手ごわいキット。しかも1機目の練習台11号は制作中に破損させてしまったから、今回はそういうことが無かっただけでも良かった。