模型制作の練習

コスモゼロへの道。

練習台43号(童友社 1/72 零戦五二丙型)

模型制作練習台43号、童友社の1/72スケール 零式艦上戦闘機五二丙型練習台41号に続く零戦52型丙の2機目。ただし大きさは倍。制作開始は2023/06/08(木)、完了は2023/07/29(土)。

童友社 1/72 零戦五二丙型

 

【経緯】

スケールモデルの練習としても練習台41号に続く2機目。41号で零戦52型丙の形状や大体の配色はすでに呑み込めているし、他の同スケールの零戦と比べて組み立てが簡単なことも判っていたから、スケールモデルの経験値を上げるための次の段階としてよかろうということで着手した。部品が大きいぶん41号より作りやすかったくらいかもしれない。

 

【キットについて】

練習台41号には無かった左翼の端の突起(ピトー管)がこちらにはある。一方、箱絵にある両翼下の爆弾は実際のランナーには含まれていない。増槽があることや、操縦席が簡素であることなどは41号と同じ。

説明書の色指定は例によってGSIクレオスの色番号による。ただし、私はタミヤの水性アクリル塗料を使用した。

デカールは第252海軍航空隊 岩本徹三少尉搭乗機と第203海軍航空隊 谷水竹雄飛曹搭乗機の2種類。私は岩本機のほうを使用した。

ネットにあがっているレビューによると、実際の零戦とは形状やパネルラインが微妙に違っているらしい。私は特に気にせずキットの仕様に沿って制作した。

 

【練習課題】

練習課題は次の通り。

(1) スケールモデル制作について経験を積む。これは練習台41号と同じ。

(2) マスキングして塗装すると、マスクを剥がすときに塗膜の端がめくれて見苦しくなる問題への対策。主翼前方を黄色で塗装するときに、次の手順を試して、概ねうまくいった。

まず、マスキングテープでマスキングする。この状態でタミヤ水性アクリル塗料のレモンイエローを薄く筆塗りする。境界付近を薄っすらと塗れたらテープを剥がす。あとはフリーハンドで塗り重ねて仕上げる。

この手順を試した結果として、塗膜の端がめくれることは無かった。ただし、境界線が若干ガタついたような感じになった。この原因が前述の手順なのか、それともマスキングテープの切りかたや貼りかたなのかは判らない。

また、もう少し黄色を濃く塗れたら良かったという気もする。フリーハンドで塗り重ねを続けると筆を誤る危険がそれだけ大きくなるから、程々のところでやめてしまった。もっとも、スジ彫りが塗料で埋まらないようにするためにも塗り重ねすぎは禁物だから、なかなか悩ましい。

 

【その他】

胴体と主翼の合いがいま一つ。あちこち削ったり切ったりして組み合わせたが、それでも機体後尾のあたりに隙間が出来てしまったので、そこに接着剤を塗ったうえで水漏れ防止テープを巻いて固定して、強引に噛み合わせた。将来何かの拍子にパカッと開いたりして。

塗装については、練習台41号のときに作った色指定の対応表を流用して、タミヤの水性アクリル塗料を筆塗りした。

ただし機体下部の色は、練習台41号のときには手持ちの塗料を使って明緑灰色を調色したのに対し、今回は出来合いの塗料であるタミヤの明灰白色XF-12を使用した。この塗料はつや消し成分が強いのか、塗面がやけにザラザラになった。この塗面をニスで保護しないまま、エナメル塗料でスミ入れをして綿棒で拭き取ったら、うまく拭き取れなくて塗面がひどく汚れたような見栄えになったり、ところどころ剥げてプラスチックの地が見えたりという散々な結果になった。

仕方が無いから、せっかくスミ入れしたスジを塗りつぶさないように明灰白色を塗り直すことにした。面相筆での筆塗りと、百均のファンデーション用パフを使ったスポンジ塗装を併用した。それでも塗料がスジに流れ込んだり、また筆ムラが激しくなったりしたが、溶剤X-20Aを薄く含ませた筆で拭ったら相当に緩和した。

カウリングの内側はどうせ見えないだろうと思って適当に塗ったが、完成品を見たら塗り残したところが意外にプロペラの合間から覗いていた。やっぱりこういうのって手を抜くと裏切られるなぁ。

付属のデカールはほとんど説明書の指定の通りに貼ったが、プロペラ先端にだけはデカールを使わず、フリーハンドで塗り分けた。

さて、完成品を飾るときにちょうどいい大きさのケースがなかなか無い。百均では尺の足らないケースしか見当たらない。手持ちのケースで合いそうなものは数えるほどのみ。今後どうするか思案中。