模型制作の練習

コスモゼロへの道。

練習台32号(ガンダムアーティファクト ザクIII)

練習台32号はガンダムアーティファクト第2弾 ザクIII。制作開始は2022/03/19、完了は2022/05/24。

 

記録によると制作開始は2022/03/19(土)。仕上げたのは本日2022/05/23(月)。放置する日が多かったので2か月もかかった。

ザクIIIは「機動戦士ガンダムΖΖダブルゼータ)」に登場するモビルスーツで、本放送のときにはバウと並んでCMに登場していたのが印象深い。と言っても別に思い入れなどは何も無く、ただ単に近所のコンビニで見つけて、「水性サーフェイサーの実験に使おうかな」と思って買っただけ。

そんなわけで今回の課題は次の通り。

(1) GSIクレオスの水性サーフェイサータミヤの水性アクリル塗料を混ぜて筆塗りする。
(2) 複数の濃さの異なるグレイを使用し、部位ごとに自分なりに考証しながら塗り分けを行う。
(3) ハイグロスバーニッシュを塗った上からスミ入れ用のふでペンを使用する。

まず(1)について。練習台31号(キリシマ)に下地として水性サーフェイサーを筆塗りしたところ、塗膜が厚くなり筋彫りが埋まってしまった。少量の水で薄めてもサーフェイサーの成分がまだらになるだけでよろしくなかった。

GSIクレオスのホビーカラーと混ぜて筆塗りする方法がネットで紹介されているのを見つけた。恐らく、サーフェイサーを水ではなくエマルションで薄めるということかと思う。今回はタミヤの水性アクリル塗料のニュートラルグレイと混ぜてみたところ、結果は良好だった。

次に(2)について。手持ちのグレイ系塗料のなかでは最も明るいスカイグレイを基本色とした。その他にニュートラルグレイ、ダークグレイ、ジャーマングレイ、メタリックグレイ、さらには練習台11号(コスモファルコン加藤機)のときに作った暗いシルバーを使用した。

マニピュレータの表面、足の接地部分の表面、パイプなどには軟質素材が使われるんじゃないかということでダークグレイを塗った。他の機体と共用しそうな手持ちの武装や、消耗が激しく交換の頻度が高そうな関節には凝った塗装は無いだろうということでメタリックグレイ。熱を持つノズルの外側などはシルバー。

その他に、タミヤのハルレッドを試したかったので、ノズルの内側の赤はハルレッドで塗った。「ハルレッド」という名前は戦艦の艦底色に使うことから来ているようだが、このままでは暗すぎるように見える。たぶん、レッドと混色して自分の好きな暗さに調整することが想定されているんだろう。

次に(3)について。スミ入れ用のふでペンは本来は未塗装のプラスチックにスミ入れするためのペンで、塗装後のスミ入れには向かない。しかし、塗面をニスでツヤツヤにしておけば、ふでペンでのスミ入れも可能になるかと考えた。この方法は事前に余剰パーツで試して良好な結果を得たので、今回は実際の制作作業で試した。

リキテックスのハイグロスバーニッシュの小さいボトルを1本だけ入手するのが結構難しくて、近隣の画材専門店や文具店では扱っていなかった。Yahoo!ショッピングでようやく見つけた画材店からマットバーニッシュと一緒に購入した。

その甲斐あって、水性アクリル塗料のあとにこれを塗るとかなりツヤツヤになるし、その上からエナメル塗料でもふでペンでもスミ入れできる。一種類を塗り終わるごとにちゃんと時間をとって乾燥させれば、下の塗膜を損なうような問題は起きない。これはいいぞ。

しかし、ふでペンでのスミ入れでは余分なスミの拭き取りに結構時間がかかる。エナメル塗料が溶剤を含ませた綿棒でわりかしキレイに拭き取れるのと違い、ふでペンのスミは薄く水を含ませた綿棒でしつこく拭かないと取れない。しかも、表面にわずかでも凹凸があるとそこにも入ってしまうから、きれいに拭き取るのは難しい。

今回はスミ入れが途中で嫌になって放置しがちになり、最近は映画鑑賞のほうに時間を割いていたこともあって、完成までずいぶん日数がかかってしまった。結局、スミ入れ方法は場合に応じて使い分けなくちゃということなんだろう。その方法が一つ増えたことは良かった良かった。

さて、かくしてザクIIIは一応完成させたものの、頭部のアンテナをうっかり曲げてしまって、これが今にも取れてしまいそう。後日補修する予定。プラスチック用接着剤ではうまくいかないんじゃないかな。多用途ボンドでどうにかなるかな。

 

模型制作練習台32号(ザクIII)の折れたアンテナの補修を行った。

昨日までの制作作業中に、頭部中央のアンテナをうっかり曲げて折ってしまった。しくじった。元の角度近くに戻すことはできたものの、折れた箇所は脆くなって、もう少し触ったらもげ落ちる寸前のような状態。

この折れた箇所をプラスチック用接着剤で溶着しても、見た目が汚くなるだろうし、脆さが改善するとも思えない。そこで、アンテナ全体を包むように多目的接着剤を塗った。こうしておけば、いくらかの補強になるかもしれないし、完全に折れてしまっても落ちて紛失する恐れは小さくなるかと考えた。

使用した多目的接着剤は、乾燥前は乳白色だが、乾燥すると透明になる。爪楊枝でアンテナ全体に薄く盛るようにして塗ったところ、色はじきに透明になったし、乾燥すると痩せて凹凸が滑らかになったように見える。

まぁ、さしあたってこれで解決ということにしておいていいか。

 

(追記)

練習台31号(2199メカコレ キリシマ)に続き水性サーフェイサーを使用した。今回は水性塗料と混ぜて筆塗りする方法を試した。ABS樹脂にも問題無く使用でき、またその上から円滑に塗装できることを、実地に確認した。

完成品は練習台19号(ガンダムアーティファクト リック・ディアス)と同様に空き瓶に入れて飾った。