模型制作の練習

コスモゼロへの道。

練習台33号(HG メイレスケンブ)

練習台33号はHG 1/72 メイレスケンブ。制作開始は2022/04/09、完了は2022/12/21。

 

ネットでは「境界戦機」メカのプラモデルはどれも評判が良いっぽい。そのうちの主役機を練習台33号として制作。記録によると制作開始は2022/04/09(土)、完了は2022/12/21(水)。着手は練習台34号(バンイップ・ブーメラン)より先だったが完成したのは後だった。いろいろあって途中で放置していた期間が長かったし。

練習課題は次の通り。
(1) 部品の複製。
(2) 関節あたりを少し改造して塗装のためのクリアランスを確保する。
(3) 塗装で金属らしい光沢を表現する。
(4) 塗装で明暗・陰影を表現する。

課題(1)については、単純な形をしている肩の黄色い部品を題材にして複製に挑戦した。後ハメ加工をするなら、オリジナルの部品を使わず複製を使おうと考えたが、時間ばかりかかって結局ちっともうまく複製できなかったので諦めた。そんなわけで詳細略。

課題(2)については、写真4~5のように関節の軸を伸ばして、部品同士がこすりあわないようにした。膝関節にはプラ板だけでは足りなくて爪楊枝を使用した。プラモデルの部品に爪楊枝ってどうなのかとも思ったが結果オーライ。

課題(3)については複数の方法を試した。
(3-a) 写真7(21)のようにメタリックカラーの上からクリヤーカラーを重ね塗りするキャンディ塗装(っぽい塗装)。これは以前から何度も行ったことがある。効果はあるが、使える色が限られているのが問題。
(3-b) 写真8(25)のように、メタリックカラーとクリヤーカラーを混色する。面白い色合いにはなったが、思ったほど金属らしさを出せなかった。
(3-c) 写真8(27)のように、微量のクロームシルバーを加えたクリヤーを塗面に重ね塗りして、金属粒子をまぶしたような状態にする。明るい色の塗面にはほとんど効果が無かった。ハルレッド(胸部前面)やジャーマングレイ(胸部シリンダーカバー、足)のような暗い塗面には効果があった。
(3-d) シルバーあるいは明るい色でエッジを強調する。塗りかたは場所によってチッピングにしたり筆塗りにしたり変えてみた。特にシルバーのチッピングには予想以上に金属っぽさを表現する効果が感じられた。しかし、これも暗い塗面のほうでこそ効果がありそう。

課題(4)については、写真9(29)のように太腿の前面と後面を明るく、陰になる内側を暗くするようにドライブラシをかけた。ほとんど効果が無いように見える。試した部位が良くなかったのかもしれない。

練習課題とは別に、ヒケ処理や穴あけなどの整面処理は結構真面目にやった。足の裏の工作やライフルの穴などはネットで作例(*1)を見つけて参考にしたというか真似た。

色は劇中の設定より暗くしたらカッコいいかと思って、赤い部品をハルレッドで塗るなどした。スミ入れと拭き取りも、表面に余計な汚れを残さないよう注意した。これらはわりかしうまくできたんじゃないか。

購入特典として貰った水転写デカールを貼りまくった。貼る位置は、マークの意味を想像したり、駐機状態でちゃんと読めることも意識したりしながら決めた。結果としてあんまり目立たない位置にばかり貼ってしまったような。左肩と背面の「02」は、メイレスケンブの型番YM-02の下2桁。

完成したケンブにポーズをつけるのはなかなか面白い。あちこちの関節が人間では考えられないような角度にまで曲がるので、無理せず様々な姿勢をとらせることができる。手に武器を持たせるときに手の部品を組み替えるのが面倒臭いな。手の甲のパーツがもう幾つかあれば良かったのに。

【参考】
(*1) 木村直貴: 【『境界戦記』特集】HG YM-02 ケンブをしっかりと作り込む!, ホビージャパンウェブ, (2021). https://hjweb.jp/article/409701/

 

写真1, 4: 武器を持たない状態の各部アップ。
写真2: 武器を背負った状態。
写真3: 武器を両手に持った状態。
写真5: 駐機状態。

 

(追記)

肩の黄色い部品を複製する作業では、ちょっと歪んだところをヤスリがけやパテ埋めで修正する作業を含めて随分手間暇をかけたが、結局まともな複製は作れなかった。これによる時間的な消耗はもちろん、意気消沈という精神的な消耗もあって、この練習台33号の完成が遅くなったと思う。しかし、部品の複製にはいずれまた挑戦したい。