模型制作の練習

コスモゼロへの道。

練習台29号(2205メカコレ デウスーラIII世)

練習台29号は宇宙戦艦ヤマト2205 メカコレクション デウスーラIII世。制作開始は2021/10/18、完了は2021/10/29。

 

デウスーラIII世のページを見ると、甲板の白線がプラモデルの箱絵および塗装例とは微妙に違っている。箱絵や塗装例が簡略化されているのか、それとも確定前のデザインがプラモデルになったのか。

どうせ塗るならやっぱり映像に寄せたいが、これ難度が上がるよなぁ……。

 

10/11(月)にT・ジョイ博多で「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-」を観たあとヨドバシカメラで2箱購入。そのうち1箱を練習台29号として、観た勢いを駆って上映期間中に仕上げることを目標にした。制作開始は10/18(月)、完成は本日10/29(金)。まだ上映中だから目標はどうにか達成。やったね。

もともとほとんど赤一色の艦なので、成形色を活かした部分塗装で作業量を節約。いつものようにタミヤの水性アクリル塗料を筆塗り。艦橋の窓にはレモンイエロー。艦尾のノズルにはジャーマングレイ。塗装箇所の周囲のスジ彫りや凹凸に塗料が入り込まないようマスキングしたうえで塗り、余分はマジックリンで拭き取った。

写真1の背景は、以前にアクリル絵具で描いた「銀河」の絵。

写真2で一緒に写っているヤマトは練習台21号、2199メカコレのもの。メカコレだからノンスケールだが、このデウスーラIII世とヤマトは概ね同程度の縮尺になっているように見える。知らんけど。

さて、作業中にぶつかった問題の主要なものは次の通り。

(問題1) 箱絵や箱の塗装例と、パンフレットに掲載されているデウスーラのカットとでは、甲板の白線に違いがある。やっぱり映像に寄せたいからパンフ版に準拠したいが、パンフ版のほうが難度が高そう。

これについては、作業の途中までは妥協してパンフ版を簡略化したような塗りかたをしていたが、結局自分で気に入らなくてもう少し頑張った。失敗してもどうせ練習台だし。結果は素晴らしくはないもののまぁ良かったんじゃないか。

(問題2) 艦尾の色分けが箱でもパンフでも不詳。パンフを見る限りではノズルは黒いようだが、どこからどこまで黒いのかは見えない。

情報が無いことにいつまでも悩んでも仕方が無いので、中央のメインノズル(?)のみ黒く塗り、左右のサブノズル(?)は内側にスミ入れをするということで決着とした。

(問題3) 小さいパーツや細いパーツが多い。紛失・破損が心配。

まず大きめのパーツだけで大体の形を組み上げて、細かいパーツは1個ずつランナーから切り離してゲート処理をしながら本体に取り付けていくようにした。

(問題4) 艦体にスジ彫りや凹凸が多く、塗装やスミ入れが面倒。

塗装するうえでは、スジ彫りがあるおかげで筆塗りや拭き取りが楽になる箇所もあったが、塗装箇所の周囲にまで塗料が入り込まないようマスキングする必要もあった。また、ふでペンでのスミ入れについては単に頑張るしか無くて頑張った。

うーん。スジ彫りが無い箇所の白線はヨレていて手描き感が満載。艦橋の黄色はもっと濃く塗るほうが良かったかな。艦首デスラー砲口にはスミ入れするんじゃなくてジャーマングレイか何か塗るほうが良かった。全体的にはスミ入れしたのにいま一つ陰影がハッキリしないように見える。

とまぁ、今回も眺めていると思いつく反省点は多いが。一方、ゲート痕にスミが入り込まないようゲート処理を頑張った甲斐はあったし。赤ペンを使ったのは我ながら良案だったし。初めての水転写デカールの貼り付けも無難に済んだし。実は一か所うっかり曲げちゃったトゲトゲもあるが致命的な破損は無かったし。

 

(追記)

デウスーラIII世はガミラス総統デスラーの座乗艦であり、劇中の描写によると本来は総統の艦として青で塗るべきところ赤のままで運用されている。

また、デウスーラIII世のキットは甲板を3パターン(飛行形態、砲撃形態、砲撃+デスラー砲形態)から選択して作るようになっており、劇中にはさらにもう1パターン(飛行+デスラー砲形態)も登場する。

練習台29号では砲撃+デスラー砲形態を選択し、成形色の赤はそのままに部分塗装で仕上げた。もともとの造形が良いおかげで完成品はそのままでも見栄えがするが、それ以外の色・形でも作りたくなる。